海外への引っ越しを控えている方から、「日本から海外に持っていくべきおすすめのものはありますか?」という質問をSNSでよく見かけます。私自身も他の方がどういうものを海外に持ってきているのか興味があるので、それに対する回答をよく読んでいるのですが、生活スタイルやこだわりのポイントがそれぞれなので個人差があるものも多いような気がしています。
私はどちらかというと現地で手に入るものは現地調達で済ませたい派ですが、それでもやっぱり値段や品質の面で日本から持ってきているものが結構あります。
とはいえ、現地で商品を手に取ってみたらこれで十分かもと思うこともあるので、SNSでよく話題に上がっている持ち物について詳しくまとめてみました。
ラップ

海外のラップのクオリティはよく話題に上がりますが、スペインのラップも日本と比べるとすごくペラペラです。
スペインに来てしばらくは全然上手く切れなくてイライラしていたので、日本から無印のラップケースを持ってきてそれに詰め替えて使っていましたが、現在はラップの箱にスライド式のカッターの刃がついた商品が売られるようになってだいぶカットしやすくなったので、切るときのストレスはなくなりました。
文房具
文房具(特にペン)はスペインで一般的に売られているものはあまり良くないです。使えないわけではないですが、サラサラ具合、製品のバリエーションやグリップの工夫などはやっぱり日本製品のほうがしっかりしていると思います。
パイロットのフリクションボールペン(消えるペン)はスペインでも購入できますが、かなり割高です。
私の場合は語学学校では日本から持って来たボールペンを使っていました。(ちなみに試験などでは黒ではなく青ペンを指定されることがあったので、黒よりも青を多めに持っていったほうが良さそうです)
薬

頭痛薬や風邪薬、咳止めなど一般的な市販薬はスペインの薬局(farmacia)で購入することができます。
ただ、成分の含有量が日本とは違っていて、例えば頭痛薬でよく使われているイブプロフェンの場合、日本では1日の最大用量は600mgとされています。私が日本から持って来たイブA錠だと、1回分に含まれているイブプロフェンは150mg(1日3回で450mg)ですが、スペインの薬局で買った頭痛薬は400mg(1日3回で1200mg)入っています。
他の種類の薬についても最大用量が日本とは違うように思うので、気になる場合は日本から持ってきたほうがいいのかなと思います。
歯ブラシ

スペインの歯ブラシはヘッド部分が大きいです。写真の上側がスペインのスーパーで購入したもの、下は日本で購入したものです。
私は現地で購入したものを使っていますが、正直使い心地はあんまり良くないです。スーツケースの端っこに詰めれば重さやスペース的にはそれほど負担にならないと思うので、持って来たほうがいいのかなーと思いつつも毎回他の物を優先してしまっています。
生理用品(ナプキン)

ナプキンはスペインの製品でも普通に使えるのと、日本から持って来る場合はすごくかさばるので現地で購入しています。こちらではAusoniaやevaxというブランドが有名です。ただクオリティとしては可もなく不可もなくという感じです。
気になる点としては、日本の羽つきの場合、外側の包装をはがすと羽の部分のシールも一緒に取れるようになっていますが、スペインは外側の包装と羽のシール部分が別になっているので、羽部分のシールを剝がす手間が必要になります。(地味なところなんですが伝わるでしょうか…)
あと、基本的にどの製品も凹凸やカーブがついている形状ではなく完全に平らなので、多い日の夜はかなり不安に感じます。
日焼け止め
スペインの日焼け止めは塗った後にベタベタ感を感じるものが多く、匂いがあまり好きではないこともあって日本から持って来たものを使っています。スペインではニベアブランドの日焼け止めも売られていますが、日本のニベアとは中身が全くの別物です。
また、スペインでは「SPF◯◯」とパッケージに書いてあるのに、日焼け止めではなく日焼け(bronceado)を促進する商品も売られているのでちょっとややこしいなと思っています。
メイク用品
私は色々な種類を揃えたいほうではないので、日本で買えるプチプラアイテムの中で高評価がついているものを一時帰国時のタイミングで購入することが多いです。また、セルフネイルが好きでたまにやるのですが、ジェルネイル用の剥がせるベースはスペインでは見かけないので日本から持ってきています。
スペインにもたくさんコスメブランドはありますが、ファンデーションはアジア人向けの良い感じの色合いのものが見つけにくいように思います。日本未発売の様々なブランドのアイテムをいっぱい試したり、発掘したりするのが好きな場合は現地で揃えると楽しいと思います。
調味料
しょうゆは普通のスーパーでも買えますが、キッコーマンなど日本ブランドのしょうゆは価格が割高です。スペインでの値段はTOKYO-YAさんの通販サイトを見てもらうと相場が分かりやすいと思います。
その他の基本的な和食向け調味料はアジア系スーパーで買うことができますが、私の場合は毎日しっかり料理をするほうじゃないので、しょうゆはスペインのスーパー(Mercadona)のもの、酒は1リットル1ユーロ(約175円)の白ワインで代用、みりんは日本から持ち込みしています。
他には、濃縮タイプの液体のつゆの素があると色々と便利なので、こちらもできる限り日本から持って来るようにしています。
調理器具
調理器具は基本的に現地で調達していますが、調理用の長い菜箸とごはん用のしゃもじ、ちょっと高い包丁1本(スペインに引っ越す直前に急に欲しくなって購入したもの)は日本から持ってきています。
食事用の箸はFlying TigerやIKEA、スペインのAmazonなどでも購入できますが、100均のほうが全然安いしクオリティも良いと思います。
個人的に持ってきて良かったと思っているもの
アースノーマット(蚊取り器)

電池で動くタイプのアースノーマットです。スペインにも蚊がいるので夏は玄関とリビングに1個ずつ置いています。
コンセントに挿す液体タイプ(熱で薬剤を拡散させるタイプ)の蚊取り器はスペインにも売っていますが、ペットに影響がないのか調べてもよくわからなかったので、念のため日本から持って来たものを使っています。
塩こんぶ
塩こんぶはうまみ的な味がぎゅっと詰まっていて色々使えるので重宝しています。きゅうりと和えたりパスタと混ぜて食べることが多いです。日持ちするので、スペインに持って来る時は業務用の大容量のものをネットで購入して実家やホテルで受け取っています。
ヒガシマルのうどんスープ
お湯に溶かすだけでうどんスープになるので、スーパーで買えるライスヌードルを入れてよく食べています。乾燥わかめなどを入れて単にスープとしても使えるのと、顆粒タイプの和風だしの代用としても使っています。
日本から持ってきたいものを挙げるとキリが無いので、一時帰国するときはスーツケースの空き具合を見ながらその都度決めているのですが、乾物など日持ちする食品の場合はスーパーで買うよりもAmazonや楽天で探すと大容量の商品があるので、最近はそちらを買うことが多いです。(あえるだけのパスタソースとか混ぜ込みわかめの素とか)


