リンツというちょっと高級なチョコレートブランドのチョコ、特にリンドールという丸いチョコが個人的にとても好きなのですが、「スイスにリンツの博物館があるらしい」という話を夫から聞き、チョコレートを目当てにスイスに旅行に行ってきました。
1日目 チューリッヒ市内観光
バルセロナからチューリッヒまでは飛行機で2時間弱ととても近いので、ヨーロッパの格安航空としておなじみのブエリング航空を検討していましたが、価格差が小さかったため、今回はスイス航空で行くことにしました。
チューリッヒにはお昼の時間帯に到着したため、初日はチューリッヒ市内のカフェでご飯を食べたり街歩きをして過ごしました。




チューリッヒの公共交通機関は、バルセロナと同様にゾーン制(決められたエリアを超えると料金が変わるシステム)が採用されています。中心部からホテルの最寄り駅までのわずか数分の乗車でも、片道4.6スイスフラン(約810円)が必要だったので、改めてスイスの物価の高さを実感しました…(1日に何度も乗車する予定がある場合は、市内1日乗り放題チケットを購入するとお得なようです)
ただ、チューリッヒでは電車でもトラムでも改札が一切なく、乗車券を読み取るような機械も設置されていないので、チケットを持っていなくても乗車はできてしまう状態になっていてちょっとカルチャーショックを受けました。(一応監視員の人がランダムで車内検札に来ているそうですが…2日目のグリンデルワルトからチューリッヒに戻る帰りの電車内でしか遭遇しなかったです)
2日目 グリンデルワルト
リンツのチョコレート目的でスイスに来たものの、やっぱりスイスっぽい大自然の景色も見たい!というわけで、2日目はチューリッヒから電車で約2時間半のグリンデルワルトに行ってきました。
ちなみにこの日は乗車する前に、朝食としてスタバでオレンジジュースとクロワッサンのサンドイッチを食べたのですが、この2つで12.6スイスフラン(約2,200円)(!)だったのでここでも物価の違いを感じました…

グリンデルワルトまでは、チューリッヒ中央駅を朝9時半頃の電車で出発して、ベルンとインターラーケンで乗り換えし、12時頃にグリンデルワルト駅に到着しました。
ちなみに、普通の往復切符はとても割高なため、約1ヶ月前にSaver Day Pass(国内1日乗り放題チケット)をオンラインで購入しました。料金は購入時期によって変動するらしいのですが、私が購入した時は79スイスフラン(約13,900円)でした。
グリンデルワルトでは想像通りのスイスの風景が広がっていて、また、リフトやケーブルカーを使えばさくっと高所へ行ってアクティビティを楽しむこともできたので、山と緑の景色を十分に満喫してきました。






そして、海外旅行先で私が買い集めている恒例のスーベニアメダルも、お土産屋さんの軒先で発見しました!

しかし……お気付きでしょうか……

この自販機のメダル、私がこれまで買い集めてきたメダルの中では過去最高額の10スイスフラン(約1,700円)(!!!)でした。
自販機のメダルでこれほどの価格差があるのは予想外でした。高くても6スイスフランくらいだろうと思っていたので……
3日目 リンツ・ホーム・オブ・チョコレート
最終日の3日目は今回の旅の一番の目的、リンツの博物館のリンツ・ホーム・オブ・チョコレートです!
最寄り駅のキルヒベルク駅は、チューリッヒ中央駅からは約15分で行くことができます。
リンツ・ホーム・オブ・チョコレートは2021年にオープンした比較的新しい博物館で、リンツの本社&工場の敷地内にあります。
正面玄関から建物内に入ると、巨大なチョコレートファウンテンがお出迎えです。(本物のチョコレートが流れているそうです)


チョコレートファウンテンの後ろにある階段を上がると、展示の入り口へのゲートがあります。階段の下には音声ガイド用の機械が置いてあり、日本語の音声ガイドも選択できます。
各展示の前にある泡立て器のマークにこの機械をタッチすると、ガイドが始まります。

最初のエリアではチョコレートの製造方法や歴史を学ぶことができて、老舗チョコレートメーカーのネスレやリンツの創設者についても詳しく知ることができます。
そして順に進むと…チョコ食べ放題ゾーンに突入します!!!
まずはチョコレートファウンテンの蛇口からスプーンでチョコレートを受け取って、ミルク、ビター、ホワイトチョコレートの食べ比べができます。


次に、このカプセルの機械の下に手を差し出すと、板チョコのタブレットが出てきます。見た目は同じですが、カプセルごとにフレーバーがすべて異なっています。何のフレーバーがどこに入っているのかは書かれていないので、食べてみて初めて分かるという仕組みです。

次のエリアでは、リンドールの定番の味8種類を1個ずつ味わえます。このアクリルケースの穴から手を入れて、1種類ずつ取っていく流れです。リンドールは包装されていることもあって、その場で食べるというよりは、みんなポケットや鞄に入れて持ち帰っていました。

最後はチョコレート製造工場で実際に稼働している機械の一部を見学し、さらにタブレットチョコレートが貰えました。持ち帰り用として受け取った分としては、夫と二人でこれだけの量になりました。(買ったら結構いいお値段なのでは…)

博物館にはカフェやショップも併設されていたので、量り売りのリンドールを買ったりホットチョコレートを楽しんできました。




スイスで購入したお土産(自分用)
リンツの缶(とリンドール)

リンツのショップでは可愛い缶を見つけたので、中に量り売りのリンドールを入れて購入しました。他にも数種類のデザインがあって全部可愛かったです。ちなみにチューリッヒ空港内で売られているミルク缶の形状の缶は、博物館のショップには置いてありませんでした。
ショップで買える量り売りのリンドールは1キロ当たり55スイスフラン(約9,700円)で、日本の詰め放題だと100グラムあたり1,200円という情報を見つけたので、2割くらい安いです。
Victorinox(ビクトリノックス)のはさみ

チューリッヒを街歩き中に、アーミーナイフで有名なビクトリノックス(今回初めて名前を知ったんですが…)の直営店を偶然見つけて入ってみたところ、編み物用の毛糸を切るのにちょうどいいサイズでアンティーク調な可愛いはさみを見つけたので購入しました。
他にも、包丁や別の種類のはさみなど色々な刃物類が揃っていました。
スーベニアメダル

写真の左がグリンデルワルトデザインのメダル(自販機で購入)、右がチューリッヒデザインのメダルです。
自販機用に紙幣をコインに両替してもらうためにお土産店のレジに行ったところ、レジでも別のデザインのメダルが売られていたので、右のチューリッヒデザインを追加で買いました。
ただ、サイズがなぜか違ったのが誤算だったのと、一回り大きいせいかこちらは11スイスフラン(約1,900円)もしました…
アルプスの少女ハイジのデザインなど、他にも10種類ほどのメダルがあってすっごく気になったんですが、さすがにこの金額では何枚も買えないので断念しました。
今回は全体的に物価の差を強く感じる旅になりましたが、バルセロナと同じヨーロッパでも街の雰囲気や食べ物が全く違って、ところどころドイツの影響を感じたりもしました。
ユングフラウヨッホ(ヨーロッパで最も標高の高い駅)もいつか訪れたい場所なので、機会があればまたスイスに行きたいと思います!