日本から海外に出ると、その国の水道水は直接飲めるのかどうかという問題が結構重要になってくると思います。
実は日本の国土交通省の「令和5年版 日本の水資源の現況について 第7章 水資源に関する国際的な取組」という資料の中に、「水道の水をそのまま飲める国」というデータがあるのですが、それによるとそのまま飲める国は日本を含む以下の11か国しかありません。
- 日本
- ニュージーランド
- アイスランド
- アイルランド
- ノルウェー
- スウェーデン
- フィンランド
- デンマーク
- オランダ
- オーストリア
- モンテネグロ
スペインは「そのまま飲めるが注意が必要」のカテゴリーに入っています。
自分でもちょっと飲んだことはありますが、私の場合は特にお腹を壊したりということはありませんでした。ただ、硬水のせいもあってか味は違和感があります…
野菜を洗ったり、パスタを茹でたりするときは普通に水道水を使っていますが、硬水で電気ケトルを使い続けると結晶ができてしまうことや、日本から持ってきたパックの麦茶を水出しで作るときにはちょっと気になるということもあって、飲料水については色々と試してきました。
まずは、スーパーでペットボトルのお水を買うのが一番手っ取り早いです。スーパーには様々なサイズのボトルがあって、これは8Lで0.89ユーロ(約140円)の商品です。
日本と比べるとかなりお買い得だと思うのですが、さすがに徒歩でこれを持って帰るのはかなりしんどいのと、重すぎて上手くコップに注げないのでは…??などよくわからない点が多かったので、主に1.5Lの商品をよく買っていました。それでもバッグに入れて持って帰るのは結構大変なので、普段は買い物用のカートを使っています。
(↓カートについて詳しくはこちら)
ただ、1.5Lは結構すぐになくなってしまうのと、プラスチックごみも大量に出てきてしまい、ごみ出しの頻度も多くなってしまったことから、ペットボトルは数ヶ月でやめ、その後はポット型のブリタの浄水器を購入しました。
中央にカートリッジを装着するようになっていて、カートリッジを通った水が下に溜まっていく仕組みです。カートリッジは4週間毎の交換で、1個あたりの価格は6ユーロ前後(約950円)です。
Amazon Basicのカートリッジや、フィリップスなど他のメーカーの浄水器を利用するともう少し費用を抑えられると思います。
ブリタの浄水器に変えたことによって、重たいペットボトルを運ぶ必要がなくなり、買い物がすごく楽になったので1年以上使っていましたが、ちょうどお水が切れてしまったときに、水が溜まるまで数分待つ必要があるのがちょっと不便なところでした。
これ以外に選択肢がないか色々と調べた結果、今はキッチンの蛇口に直接取り付けるタイプのフィリップスの浄水器を使っています。
(ブリタも同様のタイプの浄水器はあるのですが、フィリップスのほうが割安だったので…)
カートリッジは6カ月毎の交換で、1個あたりの価格は25ユーロ前後(約4,000円)です。
水をカートリッジに通すかどうかの切り替えが可能なので、食器洗いなどの際は通常の水道水が出てくるようにして使用しています。カートリッジを通した水も即座に出てくるので、ポット型の浄水器と比べると待ち時間ゼロなのがすごく便利です。
ポット型と蛇口型を比較した時の味の違いは正直よくわからないのですが、水道水と比べるとやっぱり全然違うので、お茶やスープを作るときなどは必ずカートリッジを通した水を使っています。
今のところ私はこれで満足しているのですが、日本のようにお水を定期的に配達してくれるウォーターサーバーもあるようなので、個人の好みや生活スタイルに合わせて選ぶといいのではないかと思います。